吹き抜けは、複数の階を一つの大空間としてつなげる設計要素の一つです。
これにより、広々とした開放的な空間を演出できます。
建築の図面においては、吹き抜けを明示的に示すために特定の記号や表示方法が用いられます。
吹き抜けの図面記号や表示方法は、設計事務所や国によって若干異なる場合がありますが、以下は一般的な表示方法をご紹介します。
断面図における表示
吹き抜けが複数のフロアにまたがる場合、その形状や高さを正確に表現するために断面図が用いられることもあります。
吹き抜けの部分は、断面図においては他の床と明確に区別されます。
この区別の仕方は、床の線が途切れている、または床を示す線が描かれていない場所が吹き抜けであると明示されます。
平面図における表示
ダッシュライン:吹き抜けの部分は、平面図上で破線や点線で囲むことが一般的です。
この破線は、吹き抜けの下から見た場合の「穴」を表しています。
そして吹き抜けの床面積を明示するためのものです。
ラベルまたはテキスト: 吹き抜けの範囲内に、”吹き抜け”、”吹抜”、”VOID”(英語圏でよく使われる)などといったテキストを配置することがあります。
色分けまたはシェーディング: 一眼で吹き抜けであることを識別しやすくするために、色分けやシェーディングが施される場合もあります。
記号
特定の記号を使って吹き抜けを示す場合もあります。
これは、設計事務所やプロジェクトによって異なる場合があるので、図面の凡例(legend)を参照すると明確です。
どの階からどの階まで吹き抜けが続いているのかを示すために、矢印や指示記号が使われます。
高さの表示
吹き抜けの高さや、どの階からどの階までが吹き抜けであるかを示すために、階数や高さの数値が記載される場合もあります。
例えば、「1F~2F」といった表記で、1階から2階までが吹き抜けであることを示します。
これらは一例であり、具体的な記号や表示方法は設計事務所やプロジェクトによって異なる場合があるので、図面に記載されている凡例(legend)を確認することが大切です。
実際の図面を読む際には、その図面の凡例や注記をしっかりと確認することが重要です。
凡例には、その図面で使用されている記号の意味が明示されているので、図面の理解に大いに役立ちます。
吹き抜けが複雑な形状や特殊な要件(例えば、特別な照明や換気設備が必要な場合)を持っている場合、その詳細は別途詳細図や説明文で示されることが多いです。
建築に関する専門的な知識がない場合、図面の記号や表現方法がわかりにくいことがあります。
そのような場合は、設計者や建築家に詳しく説明を求めるとよいでしょう。
以上、吹き抜けの図面記号についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。