吹き抜けの種類を徹底解説!

家の吹き抜け空間

「吹き抜け」とは、建物の中に空間を持つデザインのことを指し、天井が高く、上の階と下の階との間が開放的になっている部分のことを言います。

これは、光を取り込むため、空間を広く見せるため、または換気を良くするためなどの理由で利用されることが多いです。

吹き抜けはその配置や形状、目的によっていくつかの異なる種類が存在します。

この記事では、吹き抜けの主な種類や特徴をご紹介します。

中央吹き抜け

特徴: 建物の中央部に位置する吹き抜け。
空間全体の明るさや開放感を一気に向上させる。

利点: 自然光が各部屋に届きやすく、通風も良好。

欠点: 省エネ性が低下する可能性があり、暖房・冷房の効率も落ちやすい。

リビングやダイニングなどの主要な生活空間を中心に配置することが多いでしょう。

家族や友人などが集まる空間に吹き抜けを作ることで、吹き抜けの良さを十分に発揮させることができるでしょう。

サイド吹き抜け

特徴: 建物の一側、通常は窓側や階段のそば、建物の端に配置することが多いでしょう。

利点: 自然光を効率よく取り入れつつ、プライバシーも確保しやすい。

欠点: 一部の空間しか明るくならない可能性がある。

大空間を吹き抜けにしたくない場合にとても有効です。

空間の一部を吹き抜けにするだけで、吹き抜けのデメリットを補いつつ垢ぬけた空間を演出することができます。

エントランス吹き抜け(玄関吹き抜け)

特徴: 玄関部分が吹き抜けになっていることで、明るく広々と感じられる玄関になる。

利点: 豪華な印象を与え、来客時の第一印象が良くなる。

欠点: 玄関部分が冷えやすい、または暑くなりやすい。

玄関を吹き抜けにすることで、収納スペースも増えます。

玄関に大容量の収納スペースが確保できるととても便利で生活が楽になるでしょう。

階段吹き抜け

特徴: 階段周りが吹き抜けになっている。

利点: 明るく開放感があり、上下の移動が快適。

欠点: 音が響きやすい場合がある。

例えば、らせん階段のようにすれば洋風でおしゃれな印象になるでしょう。

階段さえもインテリアの一部のような演出が可能ですね。

リビング吹き抜け

リビング

特徴: リビング空間が吹き抜けで、よく大きな窓やスカイライトと組み合わされる。

利点: 高級感があり、開放的なリビング空間を作ることができる。

欠点: 冷暖房の効率が低くなる可能性がある。

圧倒的迫力と、解放感が演出できます。

空間をより広々見せることができるのは言うまでもありませんが、大きな窓を設置することで自然光による光で見た目も温かな印象になるでしょう。

コーナー吹き抜け

特徴: 建物の角部分に吹き抜けを配置。

利点: 狭い土地でも開放感を出すことができる。

欠点: 隅の部分しか明るくならない可能性がある。

空間のコーナー部分を吹き抜けにすることは、程よい解放感とこなれた印象を作り上げることができます。

例えばですが、そのコーナーの一角を好きなインテリアを飾る空間にするのもいいでしょう。

パーティション吹き抜け

特徴: 一部の壁が低く設計されたり、壁が途中で切れていることで部分的に吹き抜けを形成。

利点: 部屋の間仕切りを減らして開放感を出す。

欠点: 音やにおいが他の部屋に漏れやすい。

部屋を作るほどではないけれど、空間を区切りたい場合にとでも便利です。

例えば、仕事部屋を設けるほどではないが、少し落ち着いてデスクワークをしたい場合などに採用される形です。

吹き抜けを設計する際の注意点

  • 保温性

吹き抜けは空間が開放的になっているため、冬場は暖房の効率が下がる可能性がある。
適切な断熱対策や暖房機器の配置を考慮する必要がある。

  • 音の問題

開放的な空間は音が響きやすいため、吸音材の使用や家具の配置などで音の響きを抑制する工夫が必要。

  • 安全性

高い場所との落差が生まれるため、手すりや防護柵などの安全対策を検討する必要がある。

吹き抜けは空間を明るく開放的にするだけでなく、家全体の雰囲気やデザインに大きく影響を与える要素となります。

設計や施工の段階での十分な検討と計画が求められます。

以上、吹き抜けの種類についてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。