吹き抜けに設置される窓は、開放感や光の取り込み、通気性などの役割を果たします。
そして、吹き抜けに窓を設置する場合には、設計や目的に応じていくつかのタイプが考慮されます。
この記事では、吹き抜けに適した窓の一般的な種類やその特徴をご紹介します。
天窓(スカイライト)
- 特徴
天井に設置する窓で、上からの自然光を取り入れることができるので天井全体が明るくなります。
オープン式と固定式があります。
オープン式は開閉可能で、通気性を確保することができます。
- 利点
開放感があり、最大限に光を取り込むことができます。
- デメリット
温度調整が難しく、夏は暑く、冬は寒くなりやすいでしょう。
夏の直射日光の影響を受けやすいので、UVカットや断熱機能のあるものを選ぶことが推奨されます。
大型固定窓
- 特徴
開閉しない固定の窓で、吹き抜けの開放感を最大限に引き出すことができます。
シンプルで洗練されたデザインが多いでしょう。 - 利点
多くの光を取り込むことができ、空間をより広く見せることができます。 - デメリット
窓が大きいとその分断熱性能が落ちてしまいます。
後に紹介するペアガラスやトリプルガラスを採用することで改善できるでしょう。
開閉式窓
- 特徴
換気が可能な開閉式の窓です。
上下にスライドして開閉することで、通気性と光の取り入れを両立させることができます。
手元に窓がない場所でも、リモートコントロールでの開閉が可能なタイプもあります。
- 利点
簡単に開閉できるので、その時々に応じて新鮮な空気を取り込むことができます。
- デメリット
簡単に開閉できる反面、セキュリティ対策が必要です。
出かける際は、鍵をかけたかチェックするようにしましょう。
二重窓・三重窓
ペアガラスやトリプルガラスとも呼ばれます。
- 特徴
高い断熱性と防音性があります。
- 利点
エネルギー効率が高く、静かな室内環境を維持できます。
- デメリット
従来の窓ガラスと比べて施工コストが高くなる可能性があります。
実際に二重、三重構造になっているため重量感があり、窓の開閉時に重いと感じる方が多いでしょう。
ルーバー窓
- 特徴
連続的なスリット形状の窓で、外からの視線を遮りつつ、通気性を確保することができます。
浴室や玄関、階段の踊り場などに設置されることが多いでしょう。
- 利点
デザイン性が高く、吹き抜けの空間にアクセントを加えることができます。
屋根が重なったような形状なので、多少雨が降っていても窓が開けられます。
構造上少し開けた状態なら外からの視線を気にすることなく換気ができます。 - デメリット
複数のガラス板やアクリル板を掃除する必要があるため、掃除に時間がかかります。
ステンドグラス窓
- 特徴
色とデザインがあり、視覚的にも楽しめます。 - 利点
独自の雰囲気を作ることができます。
教会や西洋の雰囲気がお好きな方に人気がありそうです。 - デメリット
専門的なメンテナンスが必要な場合があります。
窓の選び方は、目的(明るさ、プライバシー、デザイン等)や予算、またその家の構造(方向、周囲の環境など)によって変わるため、専門家のアドバイスを求めることが多いです。
窓の配置や種類によっては、日射量や風の流れをコントロールして、居住空間の快適性やエネルギー効率を高めることも可能です。
以上、吹き抜け|採用したい窓の種類についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。